伝統派空手、フルコンタクト空手、沖縄空手では、どれが最強か?

最強の空手は? 考え方
空手で突きの威力をアップさせる方法を考え中

今回の記事は、皆さんにとっても、とても興味のある話だと思います。
こういった話がなぜ好きかと言えば、最強に対する憧れがあると思います。
どうせやるなら強くなれる空手が習いたいですし、今習っている空手が本当に強いのか?という疑問も解消したいからです。
私独自の解釈で答えを明らかにしたいと思います。
お楽しみください。

 

私の経験から。

Dirk WoutersによるPixabayからの画像

私は空手歴25年以上(実はもっとですが、私を特定されないようにするため、あいまいにしています)ですが、その中で、いわゆる伝統派空手、フルコンタクト空手、そして沖縄空手をそれぞれ順番に習ってきました。

伝統派空手(全空連所属)から始めましたが、寸止め(当止め)に納得がいかず、フルコン系へ。

フルコンでは、顔面を殴らないため、キックボクシングのほうがいいのでは?と疑問を感じ、空手にこだわって、源流である沖縄空手へ。

そして現在に至ります。

このように書いてしまうと、まるで沖縄空手が一番良いよいに思われてしまいますが、必ずしもそうではありません。

ですが、習った中では、もっとも実戦性が高いと思っています。

この場合の「実戦性」ですが、喧嘩以上だと思ってください。

以下、解説します。

ここで言う「実戦性」とは?

沖縄空手の場合、武器の練習もありますので、白兵戦には向いていると思われます。

棒、鎌、ヌンチャク、トゥンファー、サイ、ティンベー、エークなど、いろいろな武器を習いますので、現在でも兵士のトレーニングに使えるのではないかと思えるほどです。

町の喧嘩となると、日本ではさすがに銃火器はないと思いますが、刃物は考えられます。

刃物を扱う場合、その練習をしていないと、まず対処は無理でしょう。

私は、空手の練習でナイフトレーニングをしたことがありませんので、必要ならどこかで習わなければなりません。ナイフ(カッターや包丁とか)攻撃は、喧嘩ならありえますよね。

武器と言えば他にも、身につけているボールペン、腰のベルト、近くにあったビール瓶、持っているバッグやアタッシュケースなど、喧嘩に武器は当たり前で、手に取れるものは当然のごとく使ってくるでしょうから、それに対処できることは、実戦性を述べる以上、必須のことだと思います。

ですが・・・、

空手の強さを比較するとき、皆さんはどんな状況設定を考えているでしょうか?

ほとんどの場合、実戦性を重視しながらも、武器の使用は考えていないと思います。

一番比較したいところは、

お互いに素手で戦った場合、どの空手が一番強いか?

ではないでしょうか。

武器を使わず、素手で戦い、どの空手のどんな技が有効なのか、それを知りたいと思っているでしょう。

ですので、やはり、この場合の「実戦性」を問う場合、素手での喧嘩、という比較検討になるかと思います。

しかも、1対1。

タイマンですね。

そういった状況で勝てることが、空手をやる上で、一番あこがれるところではないでしょうか。

ルールなし、リアルファイト、タイマンで、どっちが強いか?

こういう状況設定が、強さを比較する上で、一番分かりやすく、納得のいくことだと思います。

強さの比較について言えば、リアルファイトだけでなく、試合でも成り立ちます。

試合にはルールがありますが、相手もまったく同じ状況下で戦うのですから、言ってみれば限りなくフェアなタイマン勝負である、と言えます。

それではまず、試合で戦ったらどこが強いのか、を考えて行きましょう。

 

試合では、それぞれのルールにしたがってたくさん練習した人が強い。

空手で最強はどこか?

いきなり結論を書いてしまいましたが、結局そういうことだと思っています。

どの団体の、どんな試合でも同じですが、そのルールに慣れて、それに従って練習をした人が一番強いという可能性がもっとも高い、と思います。

伝統派の試合で一番になりたければ、伝統派の空手を、まず練習しなければならないでしょう。

フルコンも同じです。

伝統派しかやっていない人が、フルコン系の試合で勝てるとは、私は思えません。

その逆もまたしかり、です。

それでは、例えば、K-1やKrush等の打撃系の試合に出ようと思った場合、どうでしょうか。

または、MMAのような、投げも関節技も寝技もありの総合格闘技ではどうでしょうか。

やはりそれにあわせた練習をすればよいと言うことになります。

(そこで本当に1番になるには、空手の技だけでなく、本人の資質、スタミナや強い気持ちも大事になってきますが、そこは今回省き、空手の技だけ考えます。)

例えば、伝統派空手出身で、有名な大会に出場し、優勝した人がいます。

堀口恭司選手です。

 

伝統派空手出身の格闘家1 堀口恭司選手

堀口選手は、もっとも有名なアメリカの格闘技団体「UFC」でデビューし4連勝を上げています。日本でも元修斗世界バンタム級王者です。現在は、RIZIN世界バンタム級王者。

肩書きも空手家、ではなく、総合格闘家です。

とても良くまとまっている動画がありました。

これを見ると、構えや動きが伝統派空手をベースにしていることがわかります。

もう、そのまんま、ですよね。

空手をベースに、他の格闘技を乗せて自分のものにしています。

かなり研究し、自分で工夫していったのでしょう。

この階級では日本最強のファイターでしょう。

堀口選手の身体能力や気持ちの強さもありますが、伝統派出身の空手家がここまで活躍してくれると、伝統派に取り組んでいる人たちにしてみればうれしいですよね。

 

伝統派空手出身の格闘家2 リョート・マチダ(町田龍太)選手

そしてもう一人、リョート・マチダ選手です。

この動画も良くまとまっています。


リョート・マチダLyoto Machida、1978年5月30日 – )は、ブラジルの男性総合格闘家。日系ブラジル人二世。バイーア州サルヴァドール出身。カリフォルニア州ロサンゼルス在住。キングスMMA所属。元UFC世界ライトヘビー級王者。
伝統派空手のファイトスタイルを貫く異色の総合格闘家。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 より

父親が町田嘉三といい、1968年にブラジル移民をしています。

そこで現地の女性と結婚し、生まれた子供がシンゾーとリョートです。

兄のシンゾーは、2006年、日本空手協会の世界大会で準優勝しています。

公益社団法人 日本空手協会ホームページ IAKF大会 過去の大会より

リョートは、2009年、UFC98で、世界ライト級王者になっています。

リョートも父親から空手を学び、それを格闘技のベースにして、総合格闘技の王者まで上り詰めました。

現在は、兄と共に自身の道場マチダ空手アカデミーで指導しています。

どうでしょうか?

伝統派空手出身の総合格闘家を紹介しましたが、松涛館空手をそのまま使っているところがありますよね。

なんだかウレシイ気分になりませんか。

 

伝統派空手でもカスタマイズ次第で最強へ

と言うわけで、以上の事実が私の意見を証明しています。

その試合に特化した形で、自分の空手をカスタマイズして、勝てるように持っていく、と言うことが一つの答えになる、と言うことです。

K-1の試合に出ようと思えば、そのルールを良く知って研究し、

自分のやっている空手だったら、どういった技が使いやすく、また、反則にならないか、とか、実際に出場している選手の動画を良く見て、どういった技を使って、自分だったら空手のどの技で迎え撃つか、そういったことを常に考え研究していけば、少なくとも勝てる可能性は上がる、と言うことになります。

こういったことをしている人たちはいっぱいいると思います。

試合で優勝する、までは行かなくても、かなり強い人はいます。

試合で勝てなくても、喧嘩では強い、と言う人もいます。

私たちが知らないところで、日夜研究し、練習に励んでいる人は、たくさんいると言うことです。

と言うことで、ようは、自分のやってきた空手を、どういった目的に合わせて、どのように作り上げるかが問題だということ結論です。

伝統派だから使えないということはない、と断言します。

どの空手でも、強くなれる可能性は十分にあります。

だって、良く考えてみれば、空手、ですよ。

腐っても空手、少なくとも空手、どこまで行っても、もともとは空手なのです。

基本的な動き方と、型さえ知っていれば、試合経験を積み、研究することで、ある程度までは必ず強くなれます。

どの流派が強い、では無く、どこまで研究し、それをどれだけ練習したか、が問題でしょう。

試合については以上です。

それでは、リアルファイトではどうなのでしょうか。

試合とは違うのでしょうか。

 

試合とリアルファイトでは、まったく話が違う(らしい)

皆さんが一番望んでいる質問は、

ルールなし、リアルファイト、タイマンで、どっちが強いか?

だと、前述しました。

ここからはその話をします。

ここからは私の知っている情報なのですが、都市伝説と思って読んでください。

ルールなしのリアルファイトでは、中国武術と空手が有利であることが、実は分かっています。

そして空手でも、首里手系が有利であることが分かっています。

本当の戦い(ルールが全く無い)の場合、その空手が持つ本来の戦い方が影響するので、どの流派を習うかで結果が違ってくる可能性がある、ということのようです。

詳しく書くことができませんが、何でもありというリアルファイトがあり、唯一ルールがあるとすれば、武器は使わない、ということくらいしかないらしいです(都市伝説ですから・・・)。

大変危険は試合なので、ダメだと思ったら自分から降参することも出来るようです。

そこでは、力や体格よりも、スピードや戦略が重要だということでした。

つまり、素早い動きであり、且つ、攻撃の方法論が実戦において利に適っている、といった型なり方法論なりを持つ空手が有効、ということのようです。

ちょっと説明しますが、空手における戦略とは、
相手と戦う場合、どのように間合いを詰め、どういった攻撃を、どこから仕掛けるかを、ある程度想定しておくことです。
予想どおりであれば、こちらの攻撃が当たり、
予想外になれば、素早く回避行動をします。
 
これが戦略です。
 
戦術は、そのときに使う技です。
相手と間合いを詰めるときに、どういった歩法を使うとか、
仕掛けるときは突くとか、蹴るとか、
最終的に相手に攻撃するときは、この技を使うとか、
それが戦術です。
 
これがはっきりしていないと、いつも相手の出方ばかり見て、自分から攻撃を仕掛けることができない状態になってしまいがちです。
 
参考までに。

このリアルファイトでは、武道や格闘技の試合とは全く様子が違い、いくら試合で強かったとしても、そのリアルファイトでは勝てるとは限らず、また、勝てないようです。

よく見られる試合のように、相手の出方の様子を見るとか、ちょっと仕掛けてみるとか、お互いけん制しあうとか、そういったことが一切無く、ファーストコンタクトからものの数秒か、長くても1~2分程度で終わるようです。

ルールがありませんので、どこを殴っても、蹴っても、極めてもよいわけです。

金的に入ったからと言って試合が中断されたり、反則行為があったからと言って試合が止まったりすることはありません。

お互いが急所狙いでしょうし、急所に入ったら終わるでしょう。

また、首里手系がなぜ有利かというと、

素早く攻撃しては、離脱する攻防スタイルだからです。

他の空手流派だと、相手の攻撃を迎え撃ったり、ある程度打撃を受けることをしたり、あまり動き回らず、その場でしっかりと立ちっぱなしであったりと、あまり動き回らないところがデメリットであるようです(都市伝説ですよ~~)。

ほとんど急所攻撃ですから、試合のように、多少殴られても耐えて何とかなる、といったものではありません。

軽い一撃でも入ったら、即終了、というリアルファイトなので、素早く動けない人は、ほぼ難しいようなのです。

堀口選手も、リョート選手も、松涛館空手です。

伝統派空手の型や試合を見てもわかるとおり、素早い動きが特徴ですよね。

そして、首里手系といえば、もともとお城務めの武士が日々稽古していた武術です。

つまり戦争のための武術ですから、実戦性が高いことは納得がいきますね。

と言うことは、実戦を考えたとき、首里手系の空手のような動きが、もっとも効果的である、ということを示しているように思います。

私の情報では、そのように考えざるを得ません。

まあ、あくまで都市伝説ですから、信じるか信じないかは、あなた次第です!!(おい・・・)

ということで、この話はここまで。

正直申し上げると、私の目指している空手はこういったレベルのものです。

ですが、道場で指導している空手は、そんなことは教えておりません。

全く別のところで、別の仲間達と、日々練習しております。

 

まとめ

まとめ

Photo by Aaron Burden on Unsplash

今回はどの空手が最強か?について、私独自の解釈を書いてみました。

・私の経験から、沖縄空手の実戦性が高い、と思っていることを書きました。

・試合においては、そのルールに従い、たくさん練習した人が強いと書きました。

・リアルファイトでは、試合とは全く違い、急所狙いなので、首里手系の空手が有利である、という都市伝説(?)を書きました。

信じるか信じないかは、あなた次第です・・・!!